共分散、リスク管理、ドラッカー、パンツレスリング

・共分散についていまいち勘がきかなかったが、偏差の積で、元の単位~2の次元なのだ、と「次元(単位元?)」という観点が抜けていたためだった。これを標準偏差の積で割れば、元単位~2/元単位~2=定数となり、比率がでて便利だ。でそれが相関係数なわけだ。

リスク管理という観点から見ると、サブプライムがうんたら、CDSがかんたらで大損というのは「真のリスク量」をきちんと計測できていなかった、のではないんだろう。個別の金融機関はリスク量を取引するのはいいよ。だってその取引は金融機関システム全体のΣリスク量に関係ないんだからね、という建前だったのが、リスク量を取引すればするほど金融システム全体のリスク量が増える、60年代工場廃液川垂れ流しみたいな市場外部性があって、バーゼル2で規制しようとしたけどヘッジファンドやSPCが抜け穴となって廃液は相変わらず垂れ流されて、ということなんだろうな。

ドラッカーの「人間を手段ではなく目的としてみなす社会」は、権力を必要悪としてみる社会だ。それに心理的操作主義(心理学のテクニックを用いるインチキ上司)はきもくてfuckなだけでなく「万能の天才を必要とする」という点でアホな仕組みだ。
一方、マネジメントは大事なわけで、この肝は責任と権限だ。→権力を権限に変換する絶え間ないこころみが必要だ。
「男の子の人生は権力に向き合い敗北するプロセスである」と定義すると薄ら寒いが、「権限」というキーワードはわりと明るく、良い感じだ。これでいけるかな?

・「破菊するもの」「露チン誘拐」があまりにも歪みねえな。これ以上ないくらいワンパターンな音源や映像なのだが、職人の魂をゆさぶるのか、MADごとに常に新たな発見と笑いがある。思うにレスリングシリーズはカラマーゾフの兄弟ジョジョに通ずる「変態大集合なのに結果的には人間賛歌」という魅力があるのかな。