貧乏人ほど早く死ぬ

Differential Mortality, Uncertain Medical Expenses, and the Saving of Elderly Singles
http://econpapers.repec.org/paper/redsed006/46.htm

脅威のアホ論文。しかし資産をたくさん持ってるrichなelderlyほど消費のスピードが遅いことは確かにこれで示せる。
アメリカは所得と医療支出が綺麗に相関しているし、「貧乏人ほど寿命が短い」という血も涙も無い命題が成立するようだ。アメリカの高齢独居世帯はどういう層なのだろうか?(「高齢者」みんなに通じる一般化した命題を求めようとすることじたいがひょっとして筋悪なのだろうか?)
http://sushijima.tumblr.com/post/46510615/captured-with-gyazo

それと比較すると日本は、

  • そもそも国民皆保険の国なので、所得に対する医療支出はかなり均等
  • 若年世帯との同居がいまだに多いので、elderlyなsingle世帯そのものがかなり強烈なバイアスがかかっている

っていうので追試する価値は十分にある、はず。

同居世帯が多いことと、日本の中古不動産市場のしょぼさに何か関連があったとすると、日本でリバースモーゲージがはやらないのは業が深い話なのかもしれない。