米についてのメモ

・非西洋文化圏に生まれたデメリットは米を主食とする文化に生まれた祝福が補ってあまりある。米はほとんどすべての面でパンを上回る食べ物である。パンは魚と相性が合わない時点でどうしようもない。
(ただし、1.日持ち 2.甘いものとの相性、の二点においてパンの方が優れている。)

・主食の違いは人間観や死生観に決定的な影響を及ぼす。

・技術革新が進み、サトウのごはんが使い捨てのきちんとした茶碗にパッケージされ、コシヒカリなみのうまさで一パック10円で提供された近未来を仮定したとして、現在の日本人は何らかの嫌悪感を感じ炊飯器を捨てることはしないだろう。(おれの孫くらいの世代になれば、このハイテクサトウのご飯のどこが気持ち悪いかそもそも分からんだろう。)

・この米への執着がある限り日本において家事労働と自炊への需要は決してなくならないだろう。また家事労働の外部化と市場化は陰に陽に抵抗を受けるだろう。

・日本社会の治安のよさや平等さは米が担っている部分が大きい。金持ちが米を、貧乏人がパンを食うことが固定化されることだけは避けなければならない。

・日本人の主食をパンにするか米にするかで国民の総意が試される日がそのうちくる。きたるべき自民党VS民主党(?)はパンVS米の代理戦争である。